こんにちは。
京都府を拠点として新築やリフォーム・リノベーション工事、不動産売買を手掛けている株式会社美家です。
稼げる仕事として注目を浴びている「施工管理」の仕事ですが、実は事務作業も伴います。施工管理というと現場の花形……というイメージが強いので、事務作業があると言われて、驚く人もいるかもしれません。
今回は施工管理の事務作業について紹介、必要なスキルや効率よくこなすコツを紹介します。
■施工管理の事務作業って実際多いの?
実は施工管理の仕事は、現場での監督業務と並行して、それなりの時間を事務作業に費やすことになります。
というのも、現場を円滑に進めるためには、現場を支えるためのデスクワークが欠かせません。効率的に現場を動かしてクオリティの高い建物をスケジュール通りに竣工させるためには、事務処理能力も求められるのです。
特に現場を管理する施工管理者は、現場の統括者であると同時に縁の下の力持ち。リーダーとして現場を切り盛りするためには、必要な資料作成や、現場を代表して関係者と打ち合わせをするなど、仕事は多岐に渡るのです。
■事務作業ではどんなことをしている?
では実際に施工管理はどんな事務作業をするのでしょう。代表的な仕事10個を紹介します。
・朝礼の準備
1日のスタートとなるのが朝礼です。その日の作業内容の確認や連絡事項の周知などをするので、施工管理者は必要な資料や情報をまとめておかねばなりません。また危険箇所の共有資料なども作成することになります。
当日の天気や周辺状況のチェックも施工管理の仕事です。雨や強風による作業の遅延など、工事に影響を与える可能性のある情報もすべて確認しておく必要があります。
・施工計画書の作成
工程表や施工要領書、品質管理計画表などの工事全体や日々のスケジュールを作成します。使う資材や施工方法についても書類を作成する必要があります。
・原価計算
施工に要した費用を正確に把握し採算性を判断します。会社に利益がどのくらい出るか、チェックするのも施工管理者の大切な仕事です。
・施工図の作成
建築士が作成した設計図だけでは実際の施工には不十分なので、施工に必要な詳細な情報を追記した「施工図」を作成する必要があります。型枠の計画や建具の収まりなど、設計者の意図を組みながら、使う材料の特性や施工の手数を考えて、図面を作成します。
・工事写真の整理
日々の施工状況や検査・試験のプロセスを写真に撮って記録をつくります。写真量が大量になるため、ふだんからきちんと整理しておくのが基本です。
・打ち合わせ資料の作成
打ち合わせは社内だけでなくクライアントや設計者とも行います。工事の進捗や今後の方針などについて、打ち合わせをするため資料を作成します。
・行政へ提出する書類の作成
公共工事でも民間工事でも、確認申請や着手届、竣工届など許認可申請や届出が必要になり、所定の書式に従って必要書類を作成します。
・発注書・請求書の作成および送付
工事に必要な資材・機材を管理するのも、施工管理の一環です。原価計算をしたうえで発注量と時期を判断して、発注書を作成します。工事規模が大きく人手が足りないようなことになれば、他社と交渉して人材や重機をレンタルすることもあるので、請負契約書を作成します。
・取引業者との打ち合わせ
行政や取引業者との打ち合わせも、一般的には施工管理者が窓口となります。取引業者とは、資材や機械の調達、価格、支払い条件などを交渉し、マネジメントをします。
・報告書類の作成
施工管理者のルーティンの一つとして、一日の最後に進捗をとりまとめた報告書類の作成があります。進捗状況に加えて施工箇所、資材、品質管理状況を記録します。
■若手と中堅で対応できる作業内容は違う?
施工管理者の事務作業はこのように幅広く、ベテランになるほど作業量は増えクオリティも求められます。経験が浅い若手は写真撮影や書類整理やデータ入力、初歩的な報告書作成などのサポート作業を行います。
経験4年以上の中堅は、工程管理や原価計算、安全管理など専門的な管理業務に加えて、協力会社やクライアントとの打ち合わせのための資料作成なども手掛けます。見積書・請求書の処理、行政機関への申請書類作成など、現場を切り盛りするために必要な作業の割合も多くなります。
■現場で忙しそうだけど、事務作業はいつやっている?
ただでさえ現場での作業が忙しいのに、デスクワークと両立できるのか……と心配になるかもしれません。どのような時に事務作業を行うものでしょう?
・現場巡回後
基本的に事務作業は、現場を巡回した後に行います。時間が限られているので、効率的に要領よく行わなければなりません。現場をチェックした内容を正確に記録するので、巡回中にメモを取っておくとよいでしょう。
・悪天候の日
内装に入る前の躯体工事や土木工事を行う時、悪天候は作業の妨げになるだけでなく安全性を左右します。多少の雨では作業しますが、あまりに天候が悪いと現場作業をストップすることになり、空いた時間を利用して、溜まっている書類の作成に充てることもあります。
ただ単にデスクワークだけしていればよいわけではなく、現場の巡回も必要です。風雨により、すでに作業した箇所が崩れているなど、現場に影響が出る可能性も否めません。
現場管理の仕事はやりがいが多いけれども、仕事量が多くて割に合わない……とならないように、がんばりをしっかり給与に反映してくれる建築会社を選ぶのがポイントです。
■重要な事務作業で必要なスキルや大切にすべきポイントとは?
現場での作業にフォーカスされがちな施工管理の仕事ですが、このように事務作業も立派な仕事の一環です。とかく現場では、リーダーシップやマネジメント能力が求められるものですが、事務作業で必要なスキルとは何でしょう?
・タイムマネジメントと優先順位付け
とにかく施工管理の仕事は、書類作業だけでもやることが多いので、適切なタイムマネジメントが求められます。また作業の優先順位づけも重要です。期日の近い作業から進めて、一定の作業時間を設けて取り組みます。
・コミュニケーションスキル
これは現場でも必要なスキルですが、デスクワークにおいてもクライアント、設計者、行政、他社との打ち合わせが必要になります。現場はスムーズに動いていても、こうした打ち合わせの時にアクシデントが発生することもあるので、コミュニケーションスキルが求められます。
・PCスキル
施工図を描くためにはCADを使用しなければなりません。またCADのみならず、事務系のMicrosoft Office(Excel、Word、PowerPoint)も扱うことになります。
特にCADは毎回ゼロから作業すると大変なので、自分が使いやすいようにテンプレートを使ったり、カスタマイズしたりするのが効率化の鍵です。
今後はDX化が進み、モバイル端末の活用や、現場のリアルタイムデータの共有が求められるようになるので、アプリや端末のスキルも必要です。
施工管理の仕事を掘り下げると、意外と事務作業が多いことに気づき、やっぱり大変なのでは……という印象をもたれるかもしれません。
しかし株式会社美家では残業が発生しないよう、きめ細かく仕事の割り振りをしています。
毎日19時頃には皆は帰宅し、すでに事務所は空……というのが美家のふだんの情景です。
年間休日は110日あればマシなほうと言われる建設業界において、完全週休2日を導入し、カレンダー通り祝日もきちんと休みを取るのが基本です。年間休日は120日にものぼり、一般企業のサラリーマンと同じような休日の取り方です。
株式会社美家では、不動産業と連携しながら古民家や町家のリノベーションを手掛けています。物件は京都市内や京都市周辺が多く、古都・京都の文化に触れながら、生きたスキルを磨くことが可能です。
現在、当社では、一緒に働く仲間を募集中。従業員の頑張りをきちんと評価し、報酬として還元できる体制を整えているのが当社の大きな特徴です。仕事に打ち込むことで十分な報酬を得られる環境なので、高いモチベーションを持って働いていただけます。
代表自ら現場に出て従業員への指導を行っているため、未経験の方でもしっかりと技術を身につけることができます。他業界からの転職でも、やる気と常識があれば大丈夫。
資格取得も応援しており、資格取得にかかる費用は会社で負担しています。
施工管理のスキルは一生モノで、どこにでも通用する技術です。しっかりした育成環境できちんとした技術を身につけ、幅広い現場での活躍を目指してみませんか?
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