子ども部屋は必要?考慮すべきポイントや家族関係を崩さないための工夫をご紹介  

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こんにちは。京都府を拠点として新築やリフォーム・リノベーション工事、不動産売買を手掛けている株式会社美家です。


自宅の新築やリフォーム・リノベーションを考えている方のなかには、子ども部屋をつくるか悩んでいる方もいるでしょう。この記事では、子ども部屋の必要性やメリット・デメリット、子ども部屋をつくる際のポイントなどについて解説します。



■子ども部屋は必要?



日本では戦後の家族観の変化や核家族化、学歴社会の進展などを背景に子ども部屋をつくるのが一般的となっていましたが、近年は子ども部屋をつくるかどうか悩む家庭も増えています。子ども部屋の必要性が見直されているのには、リビングやダイニングなど親の目が届く場所で学習をする「リビング学習」が注目を集めるようになったことが背景にあります。


リビング学習では親子が同じ空間にいることから、勉強でわからないことがあればすぐに質問できるなど、自然と親子のコミュニケーションが生まれるのが大きなメリットです。リビング学習を取り入れるために、子ども部屋の代わりにリビングの一角に作業スペースを設けるなど、家族の様子を感じながら過ごせる間取りを選択する家庭も増えています。


子ども部屋をつくるかどうかは、ライフスタイルや住宅事情なども考慮する必要があり、家庭によって考え方もさまざまです。子ども部屋をつくることにもメリット・デメリットがそれぞれあるため、子ども部屋をつくるか悩む家庭も増えています。


もし子ども部屋をつくるとしても、将来的に趣味や仕事などほかの目的に使えるように、柔軟な設計を意識するとよいでしょう。



■子ども部屋をつくった方がいい理由は?



子ども部屋をつくるメリットは、主に次の3つです。それぞれについて解説します。



◆子どもに自立心が生まれる


子どもが自分の部屋をもつと、自分で部屋の片付けや掃除をするようになったり、学校の宿題や準備をひとりでするようになったりと、自立性の向上が期待できます。試行錯誤しながら自己管理ができるように成長していくきっかけになるでしょう。



◆子どものプライベートな空間が確保できる


子ども部屋は子どもがひとりになれる空間なので、プライバシーを保つためにも大切な場所といえるでしょう。小さいうちは親の目が届く範囲で過ごしていても、成長するにつれてひとりになりたい瞬間も増えてきます。



◆子どもの荷物がまとまる


学校や習い事の荷物、趣味のものなど、これまでリビングなどの共用スペースに置いていた子どもの荷物を子ども部屋に集約できるのもメリットのひとつです。子どもの荷物が家中に点在しているよりも、子ども部屋という決められた空間内のほうが管理しやすくなります。




■子ども部屋をつくるデメリットは?



子ども部屋をつくることのデメリットは、主に次の3つです。それぞれについて解説します。



◆家族と過ごす時間が減ってしまう


子どもが自分の部屋で過ごす時間が長くなると、家族と過ごす時間が自然と減っていってしまいます。リビングなど家族が一緒に過ごす空間では自然とコミュニケーションが生まれるものの、一緒にいる時間が短くなるとコミュニケーションも少なくなってしまうでしょう。



◆親の目が行き届かなくなる


子どもが自分の部屋で過ごしていると、親は子どもがどのような過ごし方をしているのかを把握するのが難しくなります。親の目が行き届かないと、「実はSNSやゲームばかりしていた」「勉強せず成績が下がってしまった」などの問題が生じてしまう恐れもあるでしょう。



◆生活習慣が身につきにくくなる場合もある


片付けや掃除、早寝早起きなどは、子どもが自分自身でできれば問題ありませんが、親の目が届かないときちんと身につかなくなる恐れがあります。散らかっていても片付けない、深夜までゲームをして起きている、朝早く起きれないなどの問題が生じてしまうこともあるでしょう。




■子ども部屋の作り方や工夫


子ども部屋を作る際は、次の4つのポイントを意識するとよいでしょう。それぞれについて解説します。



◆コミュニケーションをとれるように工夫する


たとえば帰宅後は必ず家族と顔を合わせられるよう、玄関からリビングを経由しないと子ども部屋へ行けないような間取りにするのがおすすめです。子ども部屋が孤立しないように工夫できるとよいでしょう。



◆きょうだい間で不平不満が出ないように工夫する


子どもが2人以上いる場合、部屋によって広さや収納量などの差が大きいと、きょうだい間で不平不満が生じてしまいます。できる範囲で、なるべく平等な環境になるように配慮できるとよいでしょう。



◆完全個室にしないのも方法のひとつ


子どものプライベートな空間をある程度確保しつつ、家族の気配を感じながら生活できるようにするために、間仕切りなどを活用して半個室のようにするのも方法のひとつです。完全個室にするよりも親の目が行き届きやすく、生活リズムも整えやすくなるでしょう。



◆子ども部屋以外の用途でも使えるような設計にする


個室を子ども部屋として使用するのは限られた期間であるケースが多いため、用途を限定しないような設計にしておくと、さまざまな使い方ができて便利です。仕事や趣味の部屋にしたり、来客用にしたりと、子どもが成長したあとも多用途に活用できるでしょう。




■各家庭で子ども部屋の必要性は異なる


子ども部屋が必要かどうかは、ライフスタイルや住宅事情、お子さんの性格や希望などによっても異なります。ここでは子ども部屋が必要になる時期や、子ども部屋の広さやスタイルの考え方について解説します。



◆子ども部屋が必要になる時期


子ども部屋が必要になる時期は、一般的には「小学校入学時」「小学校高学年になる頃」「中学校入学時」などのタイミングで用意するケースが多いです。まずは、小学校入学時にランドセルや教科書などの荷物を置くスペースや学習机を用意するケースがよくあります。


また、小学校低学年から中学年頃までは子ども部屋がなくリビング学習をしていた場合も、小学校高学年になるタイミングで子ども部屋を用意するケースも多いです。成長とともに少しずつ自分の時間をもつようになったり、勉強に集中したいと思うようになったりしたタイミングで子ども部屋がほしいと思うお子さんも多いでしょう。


中学生になる頃には勉強する時間が長くなったりプライバシーへの意識が芽生えたりするケースが多いため、子ども部屋が必要になるケースも増えてくるでしょう。


いつから子ども部屋をよういするかは、お子さんの成長や本人の希望、きょうだいとの兼ね合いなども踏まえて、総合的に判断することが大切です。



◆子ども部屋の広さやスタイル


住宅の広さや部屋数などによって、どのような子ども部屋を設けられるかが異なります。独立した個室以外にも、子ども部屋にはさまざまな選択肢があります。たとえばスペースに余裕がない場合は、間仕切りを使用したり、多目的スペースを子ども部屋に代用したりするのも方法のひとつです。


とくにマンションや狭い戸建て住宅の場合は、子ども部屋の設け方にも工夫が必要です。京都のように古い住宅や狭小住宅が多い地域の場合も、限られたスペースを有効に活用できるように工夫することが大切です。


子ども部屋をつくるスペースに余裕がない場合は、「子ども部屋は本当に必要か」「個室でなくとも問題ないか」などについてしっかりと検討するようにしましょう。


株式会社美家は、京都内での古民家や町家など古い住宅のリフォーム・リノベーション経験が豊富です。狭小住宅・古い住宅・店舗のゲストハウス・民泊などの宿泊施設やカフェなどの店舗への改装工事はお任せください。


また、限られたスペースに子ども部屋や子どもの学習スペースを設けたいとお考えの方も、ぜひ弊社にお任せください。