リフォーム・リノベーション済み中古物件のメリット・デメリットは?失敗回避の注意事項を解説!

こんにちは。京都府を拠点として新築やリフォーム・リノベーション工事、不動産売買を手掛けている株式会社美家です。


住宅の購入を検討している方の中には、リフォーム済み中古物件をお考えの方もいるでしょう。


しかし、リフォーム済み中古物件にはどんな特徴があるのか、購入時に気をつけるべきことはあるのか、いまいちよくわからないという方も多いですよね。


今回はそんな方に向けて、リフォーム済み中古物件のメリット・デメリットや、失敗を回避するための注意事項をご紹介します。




■リフォーム済み中古物件とは



リフォーム済み中古物件とは、前の居住者の退去後にリフォームをした物件のことをいいます。また、不動産会社が買い取った物件をリフォームしてから販売しているケースもあります。


壁紙や床材の張り替え、キッチンやトイレなど水回りの設備の交換、断熱性能や耐震性能の向上など、リフォームの内容は物件によって異なるため注意しましょう。また、間取りを変更するような大規模な工事を行った物件は、リノベーション済み物件と呼ばれることもあります。




■リフォーム済み中古物件のメリット



リフォーム済み中古物件には、新築物件や一般的な中古物件と比べるとさまざまなメリットがあります。ここではリフォーム済み中古物件の主なメリットを3つご紹介します。



・新築や築浅の住宅よりも安く手に入れられる

リフォーム済み中古物件は、築年数が古い分、新築や築浅の住宅よりも安く手に入れられます。築年数が古い物件は価格が安く、リフォーム工事の費用を上乗せしても、販売価格が抑えられることが多いです。リフォームの内容によっては、新築同様の快適さがある物件を安く手に入れられることもあります。


また、中古物件を購入してからリフォームをする場合は、購入費用とリフォーム費用をそれぞれ用意しなければなりません。リフォーム代がかさむと新築と変わらない、もしくは新築以上の費用が必要になるケースもあります。



・リフォーム後の状態を見てから購入できる

リフォーム済み中古物件は、リフォームが完了した状態を見てから購入の判断ができるのが大きなメリットのひとつです。


リフォーム前の中古物件や完成前の新築物件の場合は、完成後に「イメージと違った」と後悔するケースもあります。対してリフォーム済み中古物件は、実際に住むイメージをもって内覧ができるため、「思っていたのと違った」というミスマッチの心配がありません。



・すぐに入居できる

リフォーム済み中古物件は購入後すぐに入居できるので、できるだけ早く引っ越したい場合やすでに自宅の売却が決まっている場合でも安心です。


一般的な中古物件の場合は、物件の状態によっては購入後にリフォームが必要になります。また、新築物件の場合は完成するまで入居できません。場合によっては仮住まいが必要になるケースもあり、引っ越しや家賃の負担も大きくなってしまうでしょう。




■リフォーム済み中古物件のデメリット



リフォーム済み中古物件にはさまざまな魅力がある反面、デメリットもあります。ここではリフォーム済み中古物件の主なデメリットを3つご紹介します。



・デザインや仕様を選べない

リフォーム済み中古物件は、売りに出される時点ですでにリフォームが完了しているため、デザインや仕様を自由に選べません。全体の雰囲気は気に入ったとしても、「トイレの壁紙のデザインが気に入らない」「洗面台は収納棚付きの製品がよかった」など、部分的に気に入らないこともあるでしょう。


中古物件でもデザイン性を重視したい場合は、ワンストップリノベーションがおすすめです。資金計画から設計・施工までを一貫して依頼できるため、全体を通して理想を実現しやすくなります。



・構造体の状態や耐震性、断熱性が不十分な場合がある

リフォーム済み中古物件は、内装や設備は新しくきれいな状態になっていたとしても、目に見えない部分はリフォームされていないケースもあります。表面的にはきれいに見えても、雨水の侵入やシロアリの食害などによって、構造体の老朽化が進んでいるかもしれません。


また、断熱リフォームがされていないと、せっかく冷暖房器具を使っていても、夏は暑く冬は寒い状態になってしまいます。冷暖房効率が悪く、光熱費も割高になってしまうでしょう。



・工事範囲や時期が不明確な場合がある

リフォーム済み中古物件はリフォームがすでに完了している状態であるため、いつどの部分をリフォームしたのかが不明確な場合があります。しっかりと工事が行われていない箇所があるかもしれないと思うと、どうしても不安になってしまいますよね。


特に前の居住者がリフォームをしてから売却した場合は施工の様子もわからないため、構造体の補強や断熱リフォームの有無などは前の居住者からの報告が情報源となります。




■リフォーム済み中古物件を購入する際の注意事項



せっかくリフォーム済み中古物件の購入を考えているのであれば、購入後に「失敗した」と思うような事態は避けたいですよね。


ここではリフォーム済み中古物件を購入する際の主な注意事項を3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。



・工事箇所や工事履歴を確認する

気に入った物件を見つけたら、内装や設備の状態だけではなく、工事箇所や工事履歴の有無をきちんと確認しておきましょう。過去の工事箇所や工事履歴について写真や図面がまとめられていれば、安心できる物件であるといえます。


また、第三者である住宅の専門家に物件の状態をみてもらう「ホームインスペクション」を利用するのもおすすめです。素人が見ただけではわからないような建物の劣化状況や不具合の有無を判断し、改修時期や費用などのアドバイスもしてもらえるため安心です。気になる場合は不動産会社に相談してみてください。



・耐震基準を把握する

木造住宅の場合は、1981年6月から適用された「新耐震基準」が、中古物件を購入する際の判断基準のひとつとなります。新耐震基準が適用される前の「旧耐震基準」で建てられた住宅の場合は、大地震などの災害が発生した際に倒壊や崩壊の恐れがあります。


対して新耐震基準が適用された建物であれば、震度6強以上の強い地震でも倒壊や崩壊しないほどの耐震性能を備えているため、いざというときも安心できるでしょう。


リフォーム済み中古物件を選ぶ際は、新耐震基準で建てられた物件を選ぶことが大切です。ただし、旧耐震基準で建てられた物件の場合でも、耐震リフォームが行われており、耐震診断で基準を満たしていれば問題ないでしょう。


https://www.b-house.co.jp/blog/magazine/165521



・物件価格(周辺相場)とリフォーム費用の相場を比較する

リフォーム済み中古物件の販売価格は、物件価格の周辺相場とリフォーム費用の相場を合わせて比較してみることが大切です。価格があまりにも安すぎる場合も、あまりにも高すぎる場合も、どちらも注意が必要です。


あまりにも安すぎる場合は、見えるところだけをきれいにしてリフォームの予算を極端に抑えている可能性が考えられます。また、高すぎる場合は必要以上に費用を上乗せして価格を設定している恐れがあります。


価格設定の根拠を聞いても明確な返答がない場合は、信用しないほうがよいでしょう。


リフォーム済み中古物件は、表面だけではなく、目に見えない内部の状態も重要です。しかし、内部の劣化状況や不具合を見極めるのは、プロでも難しい場合があります。


そのため、ホームインスペクションを依頼して、物件の状態をしっかりと把握することが大切です。


美家は物件探しから資金計画、リノベーションの設計・施工、アフターサービスまでを一貫して行うワンストップのリノベ専門業者です。


デザイン性も安全性もこだわりたいという方は、リフォーム済み中古物件の購入だけでなく、ワンストップリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。


美家は、お客様の夢を叶えるために、物件探しから設計施工、アフターメンテナンスまで、お客様のご希望に寄り添って伴走します。


以下の記事では、業者選びの際に確認すべきポイントや、失敗しないための注意点を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。



<これで失敗無し! リノベーション会社・業者の選び方大全~業者の種類ごとメリット・デメリット編>

【前編】

https://www.b-house.co.jp/blog/magazine/165522

【後編】

https://www.b-house.co.jp/blog/magazine/165523