こんにちは。京都府を拠点として新築やリフォーム・リノベーション工事、不動産売買を手掛けている株式会社美家です。
住まいに関するお悩みで多いのが、「和室」。
古びた感じで使う気になれず、もてあまし気味で困っている……とお悩みの方も多いことでしょう。
そこで考えられるのが、和室のリフォーム。
方法としては、「和室を以前の状態に修繕する」「洋室に変える」「和モダンにする」という、3つのパターンがあります。
このなかで特におすすめなのが、和モダンにするリフォーム。
おしゃれで使い道も広がる一石二鳥のリフォームです。
今回は、和室をモダンにするリフォームを紹介します。
■洋室へのリフォームではなく、あえて「和モダン」にするメリットは?
日本人が慣れ親しんできた「和」に、現代性を加えたデザインが「和モダン」です。
日本の伝統美や居心地の良さを受け継ぎながら、洗練された雰囲気と深いくつろぎを得ることができます。
和室を洋室にリフォームする方法もありますが、和室には和室ならではの良さがたくさんあります。
たとえば和室を象徴する要素の一つである畳。
畳は断熱性に富み、夏は足裏がさらりとし、冬は冷えないという特徴があります。
クッション性もあるので、赤ちゃんや小さなお子さんのお昼寝にもうってつけ。
もちろん、大人が寛ぐ憩いの場としても活躍してくれますし、洗濯物を広げて畳んだりするなど、家事の場面でも役立ってくれます。
カウンターを造作すれば、雛人形や五月人形、お花などをしつらえられるので、四季の行事を家族でお祝いできます。
さらにカウンター下を掘り下げて足を入れられるようにすれば、在宅勤務時のワークスペースとしても活用できます。
そしておしゃれな和モダンにリフォームすることで、親戚や友人を迎えるゲストルームとして使うことも。
布団を敷けば、お泊まりもできます。
このように和室をモダンにリフォームすることで、空間の有効利用ができるとともに、暮らしがぐっと便利になるのです。
■和室をモダンにリフォームするためのポイント
和モダンのリフォームで注意したいのが、古典的な「和」に偏り過ぎないことです。
落ち着きがある和の素材感は大切にしながら、直線的なラインや黒を加えることで、モダンなテイストをプラスすることができます。
木や土、和紙、畳の原材料であるイ草、麻のように伝統的な和の素材は、総じてアースカラーが多いので、空間を引き締める効果のある黒やビビッドなカラーを効果的に使いましょう。
・畳は縁なし、ベージュやグレーの畳でシックにしても
床にはオーソドックスな1帖畳ではなく、琉球畳のような縁なしの正方形タイプを使うと、見違えるようにモダンな空間になります。
色が濃い畳と薄い畳を交互に敷くと、市松模様のようになっておしゃれな雰囲気に。
畳の色も、原料となるイ草の緑色だけではなく、最近はグレーや水色、ベージュや濃紺など、さまざまなカラーリングが登場しています。
・壁はアクセントクロスで、メリハリをつける
壁は、土を塗った左官風にすると古めかしい印象になるので、思い切ってビビッドな色のアクセントクロスを使うとスタイリッシュになります。
ただし、畳と壁のコーディネートには注意しましょう。
畳・壁、両方にビビッドで濃い色を使うのはセンスが問われます。
畳を明るめにするのなら壁は暗め、あるいはその逆にするなど、メリハリをつけると上手にコーディネートできます。
壁をプレーンな白一色にするのも良いでしょう。明るく洗練された空間になりますよ。
ちなみに天井は、壁と同じ素材にすると、小さな和室でも視覚効果で広々と感じられます。
和室だからといって、木の天井にしなくても大丈夫。クロス張りにするとテクスチュア・色の選択肢が広がり、コストダウンも可能です。
・せっかくなら自然素材にこだわってみる
壁・天井に、漆喰や珪藻土などの自然素材を使っても、和モダンらしい雰囲気を出すことができます。
ポイントは、いかにも土壁然としない色や仕上げ方にすること。
漆喰と珪藻土はいずれも調湿性能に優れており、夏や梅雨時はじめじめした湿気を吸湿してくれるので、盆地で夏場の湿度がうんざりするほど高い京都には、ぴったりの素材です。
漆喰は耐火性能にも優れており、強アルカリ性ならではの抗菌性能も注目されています。
珪藻土は吸音性能や自浄作用も期待でき、健やかな空間をつくることができます。
白はもちろん、好みの色に調色してオリジナルをつくることも可能なので、リフォームをきっかけに健やかな空間づくりをしたいという方におすすめです。
・和室の小さな主役、照明にもこだわってみる
せっかくリフォームするのなら、空間のイメージを左右する照明と建具にもこだわりたいところ。
存在感が控えめなダウンライトにすることで、すっきりとした印象を与えることができます。
照明デザインで個性を出したい、という方には、北欧のペンダントライトがおすすめです。
ひと口に北欧照明といってもモダンなタイプやデコラティブなタイプなどさまざまですが、総じて和との相性がよいので、直感で好きなものを選んでみてもよいですね。
ミッドセンチュリーモダンの世界的なデザイナーも、行燈(あんどん)のようなフォルムの照明をデザインしていますよ。
・建具は、障子・襖・格子戸をモダンデザインに仕上げる選択も
障子はマス目が細かいと古めかしい雰囲気になってしまうので、1つのマス目を大きくすると、スクリーンのようにモダンな印象になります。
また障子ではなく、スタイリッシュな柄の襖にしても、空間の雰囲気を変えることができます。
障子も襖もいずれも軽くて開け閉めしやすいだけでなく、断熱性にも富む特徴があり、日本の風土が生み出した素晴らしい建具です。
和の賢い性能はそのままに、デザインにこだわって、自分らしさを出してみましょう。
京都らしい繊細な格子戸も、和モダンを演出しやすい建具です。
格子戸は、程よくプライバシーを保ちながら、家族と気配をつなげることができ、さらに、通風・採光を確保しやすいというメリットもあります。
格子越しに照明や自然光が描き出す美しい光と影を楽しんでも。
何気ない日常の瞬間を、特別なものにしてくれます。
■和モダンな和室にリフォームする際の費用相場
気になる費用相場ですが、もともとの住宅の構造や劣化具合、新しく使う素材のクオリティによって異なります。
あくまで目安ではありますが、たとえば琉球畳と壁紙クロスに貼り替えて、押し入れをクローゼットにアレンジするようなリフォームをするのなら、費用は35万~50万円程度が相場です。
和室が個室状態で、すぐ横のリビングと一室空間にするのなら、壁の撤去や天井の工事、建具の設置、段差の解消などの作業が発生します。
75万~100万円程度を目安に考えておきましょう。
■美家は和室リフォームのための技術とセンスを兼ね備えたリノベ専門業者です
株式会社美家は、和室リフォームに特化したリノベーション会社です。
豊富な実績と高い技術力を活かし、お客様のご要望を叶えるおしゃれな和室を実現します。
畳や障子、天井の梁など、和室の伝統的な技術を熟知しており、美しい仕上がりには定評があります。
最新の工法や技術も取り入れており、耐震性や断熱性も兼ね備えた機能的な和室に仕上げることが可能です。
職人も工事責任者も自社スタッフなので、品質やコミュニケーションに妥協しません。
コストについても中間マージンがそもそも発生しないので、明確で適正な見積もりを提示できます。
お客様のご要望をていねいにヒアリングし、ご予算やライフスタイルに合わせた最適なプランを提案します。
和モダンな空間デザインや、書斎や寝室など、さまざまな用途に活用できる和室をご提案いたします。
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