足元が氷のように冷たい!フローリングの底冷え対策は部屋の断熱性能がカギ!

冬になると足元が冷え、体の芯から寒さを感じる「底冷え」に悩まされた経験はありませんか?せっかく暖房をつけても、フローリングが冷たいと部屋全体が暖まった感じがしないですよね。


今回はフローリングの底冷え対策について詳しく解説するので、足元の冷えにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。




■冬に底冷えが起きる原因は?


冬の底冷えは、隙間風や家の断熱性能の低さが原因です。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れる性質があるため、冬の冷たい空気はどうしても足元に溜まってしまいます。


冬の隙間風は、冷気とともに窓やドアの隙間から入り込んできます。また、断熱性能が低い家の場合、外壁や窓など外部と接する面から室内の熱が逃げ、外の冷気が室内に伝わりやすいため、せっかく暖房をつけてもなかなか暖まりません。


外から入り込んだ冷気は下へ流れるため、冬はどうしてもフローリングが冷たい状態になりやすいです。足元の冷えを解消するためには、底冷え対策が必須です。



・フローリングの底冷え│一番の原因は「窓」

フローリングの底冷えは、冷たい空気が下に流れて床に溜まるために起こりますが、冷たい空気が入り込む1番の原因は「窓」にあります。


窓は家の中で1番熱の出入りが多い部分であるといわれています。冬に室内の熱が外へ放出される割合は、外壁からが20%、換気で16%、床からが10%、屋根からが4%なのに対し、窓から逃げる熱は全体の50%です。


1999年に省エネ基準が改正される前は、一般的な住宅では単層ガラスとアルミサッシが主流でした。単層ガラスとアルミサッシは熱を伝えやすい素材のため、室内の熱を逃し、外の冷気を通しやすいという特徴があります。そのため断熱性能が備わっていない窓の場合、窓からの熱の出入りはかなり多くなってしまいます。




■窓からの底冷え対策


冬に室内から逃げる熱も外から入ってくる冷気も、約半分は窓から出入りしています。つまり、底冷えを回避するために最も効果的であり不可欠なのが、窓の底冷え対策です。


ここでは主な3つの対策を紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。



・カーテン

手軽にできる底冷え対策は、カーテンの交換です。カーテンが熱の移動を防いでくれるため、保温性が高い厚手のカーテンにするのがおすすめです。

また、カーテンと窓の間に隙間があると熱の出入りがしやすくなってしまうため、なるべく隙間ができないような位置に調整しましょう。窓全体をしっかりカバーできるよう、十分な長さや幅のものを選ぶことが大切です。



・内窓を取り付ける

カーテンは底冷え対策にある程度の効果は期待できますが、根本的な改善のためには窓のリフォームがおすすめです。


窓の断熱リフォームで代表的なもののひとつに、内窓の取り付けがあります。内窓とは、既存の窓の内側にもう1枚設置する窓のことを指します。北海道など、寒さの厳しい地域ではよく取り入れられている断熱方法です。


内窓を取り付けて窓を2重にすることで、1枚の場合と比べて窓から出入りする熱を大幅に減らすことが可能です。既存の窓と内窓との間に新たな空気の層ができるため、高い断熱効果が期待できるでしょう。


ただし、内窓を取り付けるためには既存の窓の手前にある程度のスペースが必要になります。また、窓のタイプによっては開き方の問題で内窓の取り付けができないものもあります。



・断熱ガラスに交換する

窓の断熱リフォームで代表的なものは内窓の取り付けの他に、断熱ガラスに効果する方法があります。断熱ガラスとは、熱を通しにくくする、断熱性能の高いガラスのことです。


断熱性能の低い窓を断熱性の高い窓に取り替えることで、熱の出入りを大幅に減らし、部屋の底冷えを防ぐ効果が高まります。


従来主流だった単層ガラスとアルミサッシは、熱を伝えやすいため底冷えの大きな原因になっていました。そんな単層ガラスとアルミサッシのデメリットをカバーする断熱性能の高い窓として近年注目されているのが、複層ガラスと樹脂サッシです。


複層ガラスとはペアガラスとも呼ばれ、2枚のガラスの間に空気の層があるガラスです。内窓と同じ原理で、空気の層があることで断熱効果を高めてくれます。さらに3枚のガラスを使用したトリプルガラスというものもあり、より高い断熱効果を発揮してくれます。


また、樹脂サッシとは「塩化ビニル樹脂」という素材で作られたサッシです。 樹脂サッシは断熱性能はもちろん気密性も高いため、複層ガラスと組み合わせることで熱の出入りをかなり遮断してくれます。


断熱ガラスへの交換よりも内窓を取り付ける方が工事の手間や費用を抑えられますが、条件によっては内窓の取り付けができないケースもあります。内窓の取り付けが難しい場合は、断熱ガラスへの交換がおすすめです。




■家全体の底冷え対策におすすめのリフォーム方法


窓以外にも底冷え対策をすることで、足元の冷えは劇的に改善します。ここでは家全体の底冷え対策におすすめのリフォーム方法を2つ紹介します。



・床材の下に断熱材を貼り付ける

床材の下に断熱材を貼り付けることで、床下から入り込む冷気を抑えることが可能です。


冷たい空気は下に流れる性質があるため、床下は冷たい空気が溜まりやすくなっています。しかし床材の下に断熱材を貼り付けることで、床下の冷気が室内に侵入するのを防いでくれるため、足元の冷えが気になりにくくなります。


床下に人が入れるだけのスペースがあれば、床を剥がさなくても断熱材を貼り付ける工事が可能です。工事の方法には、床下に断熱材を吹き付ける方法や、ボード状の断熱材を貼りつける方法があります。



・床暖房を設置する

床暖房を設置することでフローリング自体が温められるため、冷たいフローリングによる底冷えを根本から解消してくれます。


床暖房によって温められたフローリングは足元を冷えから守ってくれるだけでなく、部屋全体を温める効果もあります。床の熱が部屋全体に広がるため、部屋全体の寒さ対策に効果的です。


「頭寒足熱」という言葉があるように、熱くなりやすい頭は冷やし、寒くなりやすい足を温めるのは、昔から健康にいいとされています。また、床暖房は火を使わないことやお手入れの手間がかからないことなど、暖房器具としてもメリットが多い設備です。


今回は冬の底冷え対策として、窓や床の断熱方法について紹介しました。内窓の取り付けや断熱ガラスへの交換、床材の下への断熱材の貼り付け、床暖房の設置など、断熱リフォームによって足元の冷えは劇的に改善します。


京都市の株式会社美家は、新築だけでなくリフォーム工事の実績が豊富にあり、部分的なリフォームから大規模なリノベーションまで幅広く対応いたします。


「京都の冬は寒い」とよく言われている通り、実際に京都は三方を山に囲まれているため、冷気が逃げにくい地形です。そんな京都で寒い冬を快適に乗り切るためには、底冷え対策として断熱リフォームを取り入れるのがおすすめです。


美家ではお客様のご要望を細かくヒアリングし、お住まいの現状に合った断熱リフォームをご提案いたします。


断熱リフォームはもちろん、お住まいのことで気になることがありましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。