耐震リフォームとは?費用相場から工事の必要性を解説  

こんにちは。京都府エリアで新築やリフォームの工事、土地探しや不動産売買のご相談に応じている美家(びはうす)です。

築年数が経過している住宅に住む方は「地震が起きたら家が倒壊するのでは?」と不安に思うこともあるかもしれません。

地震大国と呼ばれる日本で暮らすなら、万全の対策が必要です。そこでこの記事では、安全に暮らすための耐震リフォームについて詳しくご紹介いたします。




■耐震リフォームとはどんな工事のこと?


耐震リフォームとは、地震に備えて住宅を補強するリフォーム工事のことです。

耐震リフォームではまず住宅のどこに劣化が起きているのか、どんな部分が弱いのかを判断してきます。続いて、弱っている部分の補強や修理を行い、強度を高めていきます。この工事によって、地震の大きな揺れが加わっても倒壊しにくい強い建物を作り上げていくのです。

大地震によって住宅が倒壊したときの被害は計り知れません。大切な住宅が倒壊してしまった場合、住人は住む場所や大切な資産を失ってしまうことになります。場合によっては命が奪われるリスクもあります。

大地震が起きやすい日本で安心して暮らすためには、住宅に十分な強度が必要です。大切な資産や命を守るためにも、万全の耐震リフォームを行いましょう。

とはいえ、住宅の耐震性が高いのか、それとも低いのかを把握するのは難しいものです。まずは住宅の状態をセルフで確認したり、専門業者に耐震強度の診断を依頼したりといった対処を行い、住宅の現在の状態を正しく把握することから始めましょう。




■耐震リフォーム工事が必要なケース


住宅が以下のような状態になっているときには、耐震リフォームを検討したほうがいいかもしれません。



・「旧耐震基準」で建築された家

日本の住宅は耐震基準にのっとって建てられています。しかし、現在の耐震基準が適用されているのは1981年(昭和56年)6月以降に建てられた建物です。

新耐震基準が施行される1981年6月1日には、旧耐震基準の定めに従って住宅が建てられていました。旧耐震基準とは、震度5の地震に耐えうるという基準のことです。しかし現在は震度の階級も変更になっているため、旧耐震基準で住宅の強度を判断することはできません。

最近では震度5強以上というかなり大きい地震も頻発しています。旧耐震基準にのっとって建てられた住宅は、こういった大地震に耐えられない可能性があるのです。

例えば2016年の熊本地震では、旧耐震基準で建てられた木造住宅の倒壊率が28.2%だったのに対し、新耐震基準を満たす木造建造物の倒壊率は10.9%にまでおさえられていました。この結果からも、旧耐震基準にのっとって建てられた住宅の耐震性が十分でないことが分かります。



・老朽化が著しい家

建物が老朽化している場合にも早急な地震対策が必要です。

古い住宅は次第に柱の腐食や劣化といったダメージが進んでいきます。シロアリによる被害、壁のヒビ、天井の雨漏りといった問題が住宅の耐久性に深刻な問題を及ぼすケースもあります。

住宅の劣化が進んでいるときには、耐震リフォームの専門業者に詳しく相談してみましょう。



・吹き抜けのある家や窓の多い家

吹き抜けや窓は住宅のデザイン性をアップさせてくれます。しかし、デザインによっては耐震強度が大きく下がってしまうこともあります。

吹き抜けを作るとその部分の床面積が不足するため、横方向からの揺れで住宅が損傷するリスクがあります。また、窓が多い住宅は強度が低く、地震に耐えられないケースがあるのです。

築年数が浅い場合でも、耐震強度に不安がある場合には念のために耐震診断を行いましょう。




■築年数ごとの費用相場をチェック


耐震リフォームをするにあたって気になるポイントの1つが費用面だと思います。リフォームにはときに高額な費用が必要となることもあるため、耐震リフォームをためらってしまう方もいるかもしれません。

耐震リフォームにかかる費用は築年数や住宅の状態によって異なります。一般的には、築年数が20年未満であれば100万円前後で耐震リフォームを終えることが可能です。一方で、築50年以上が経過しているような住宅では、リフォーム費用が200万円を超えることもあります。

木造住宅の場合、全体を耐震リフォームするのにかかる費用の平均は150万円前後といわれます。もちろん、住宅の構造や工事方法、使用する材料などによってもリフォーム費用は変わってきます。

リフォーム予算についての不明点は、あらかじめ施工業者とよく相談しておきましょう。




■耐震リフォームの優先順位は?



1回のリフォームで住宅全体の耐震補強を終えるのが難しいというときには、気になる部分ごとにリフォームを進めていくとよいでしょう。重要度が高い工事を優先しながら耐震リフォームを進めていけば、リスクを最小限に抑えながら耐震リフォームを完了させられます。

最も重要なのは、住宅の大きな劣化が起きている箇所を特定して修繕することです。シロアリの被害や雨漏り、柱の劣化などが見つかったら、すぐに修繕しておきましょう。

次に優先すべきは、壁面や柱の補強リフォームです。木造軸組工法で作られた住宅は、柱など住宅の基礎をしっかりと固定し、強い素材を使って壁面を補強するリフォームが必須となります。

住宅の強度を高めるためには、壁の内側に斜めの筋交いを入れる耐震リフォームが効果的です。また、耐震パネルと呼ばれる壁材を使って壁面の補強を行うこともあります。

ほかに、2階の床面の補強、基礎のひび割れの修繕といったリフォームも効果的です。これらの工事を行い、余裕があれば屋根を軽くするリフォームにも着手しましょう。

屋根材が重すぎると住宅の倒壊リスクは高まってしまいます。屋根材を軽いものに葺き替えれば住宅にかかる負担が軽減され、地震が起きたときの揺れを小さくおさえられます。




■まとめ

日本は昔から現在に至るまで地震が頻発しています。江戸時代から現代までの400年間だけでも、建物の倒壊などが起きる大地震は70回も観測されています。

人の体に感じる有感地震の観測数は年に1100回以上となっています。つまり、日本国内では1日平均3~4回の割合で地震が起きているのです。

大地震から身を守るためにはまず、自宅が安全なのかどうかを正しく知ることが重要です。耐震診断などを利用し、自宅の耐震性を詳しくチェックしてみましょう。

住宅の弱点を把握すれば、その部分を補強する耐震リフォームを効率よく進められます。耐震リフォームの豊富なノウハウをもつ業者を選び、じっくりと相談しながら工事を進めていきましょう。


京都エリアで耐震リフォームに対応できる専門業者をお探しなら、株式会社美家(びはうす)をお選びください。

美家は日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)に加入している国土交通大臣認可法人です。木耐協とは木造住宅の耐震性工場や耐震診断など、地震災害への備えに関する専門的な施工や活動を行う業者で構成される団体です。耐震に関する専門的な知見を元に適切なアドバイスを行えるのが、木耐協加入業者である美家の強みです。

大切な住まいを長持ちさせるうえで地震への備えは必要不可欠です。耐震リフォームは、万一の地震による被害を和らげるための有効策となります。耐震性向上を目的としたリフォームをご検討中なら、ぜひ美家までお気軽にお問い合わせください。