断熱リフォームの失敗例とその原因とは?注意点や断熱リフォームで使える補助金を紹介!

高騰する電気代対策や快適な住環境への関心の高まりから、住まいの断熱リフォームを考えている人が増えています。


しかし、せっかく断熱リフォームをするなら絶対に失敗や後悔はしたくないですよね。満足度の高い断熱リフォームをするためには、実際の失敗例とその原因を知っておくことが重要です。


今回は断熱リフォームの失敗例や原因をはじめ、注意すべきポイントや使用できるおすすめの補助金制度についても紹介します。断熱リフォームをお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。




■ 断熱リフォームで「失敗」と思う理由は?



そもそも断熱リフォームにおける「失敗」とは、どのようなものなのでしょうか。断熱リフォームの失敗は見た目だけでは判断がしにくく、実際に住んでみてから気づいて後悔するケースが多いため、事前にどのような事例があるのかを知っておくことが大切です。ここでは失敗したと感じた事例と理由について紹介します。



・暑さや寒さがあまり変わらず、効果が実感できない

知識と経験が十分でない施工会社に依頼をすると、せっかく断熱リフォームをしたにも関わらず効果が実感できないという事態につながるケースがあります。


本来であれば、断熱リフォームは家の状態に合わせて適切な工事内容を選択して行われるものです。しかし、実績のない施工会社の場合は、家の現状を踏まえずに一般的なリフォーム方法を当てはめるだけの工事になってしまうことがあります。


中には「窓に遮熱フィルムを貼っただけ」「一部の窓のみを二重にしただけ」など、コストを抑えるためにリフォーム内容が不十分になってしまうケースもあります。しかし断熱リフォームでは、家の一部分を変えただけでは断熱性能の向上はあまり見込めません。


「せっかくお金をかけたのに効果がなかった」という事態にならないように、家全体の断熱性能を高めるための知識と経験が豊富な施工会社に依頼するようにしましょう。



・結露が前よりひどくなった

せっかく断熱リフォームをしたのに、局部的に結露がひどくなってしまったというケースもあります。例えば、窓をペアガラスやトリプルガラスにしたことで断熱性能が上がったものの、結露の逃げ場がなくなり、壁の中に湿気が溜まってしまうケースです。


結露によって湿気が溜まってしまうと、建物の構造部分が腐食したり、カビが発生して身体の健康に悪影響を与えたりする危険があります。


結露を発生させないためには、家全体の気密性を高めることが重要です。断熱リフォームをする際には、家全体の気密性や換気に配慮した施工が行われるよう、実績豊富な施工会社を選ぶことが大切です。



・後から補助金の存在を知らなかった

断熱リフォームには条件に応じて使える補助金がいくつかあります。しかし、断熱リフォームを終えてから補助金の存在を知って後悔したというケースもよくあります。事前に知っていれば利用できたはずの補助金が使えなかったとなると、損をした気持ちになりますよね。


国が実施しているものに加えて自治体が独自で行っている補助金制度もあるため、断熱リフォームを検討する際には居住している地域で利用できる補助金がないかを確認しておきましょう。


また、断熱リフォームで使用できる補助事業は、契約や発注、着工の前に申請が必要なものが多いです。補助金を使う予定がある場合は、事前に業者に話をしておきましょう。




■断熱リフォームを失敗しないための注意点


断熱リフォームで快適な住まいを手に入れるためには、事前に知っておくべきポイントがあります。ここでは断熱リフォームで失敗しないための注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。



・断熱工事は隙間が大敵!窓や玄関ドアのすき間の解消も大事

家の断熱性を高めるためには、熱が出入りする隙間を極力少なくすることが大切です。いくら高性能の断熱材や窓を使用しても、隙間のある家、つまり気密性が低い家ではその断熱性能を十分に発揮できません。


断熱性能を最大限に発揮するためには、窓や玄関ドアはもちろん、壁や床などのあらゆる部分において、隙間のないように施工することが大切です。精度が重要な工事なので、経験豊富な職人がいる施工会社に依頼するのが安心です。



・換気の見直しと日差し対策

断熱リフォームによって気密性が高まったことで、壁の内部に結露が発生してしまうことがあります。結露の湿気が壁内にこもることでクロスにカビが生えたり、夏場は室内に熱がこもりやすくなったりするのはよくある失敗例のひとつです。


湿気や熱がこもるのを防ぐためには、断熱リフォームと換気をセットで考えることが大切なポイントです。断熱リフォームを計画する際には、24時間換気システムの導入など、換気の方法をあわせて検討するようにしましょう。


さらに日差し対策として、外付けのシェードやオーニング、シャッター、ルーバーなどの取り付けを検討するのもおすすめです。特に夏の強い日差しを遮断することで、冷房効率をさらに上げることが可能になります。




■断熱リフォームでおすすめの補助金制度を一部紹介


断熱リフォームをする際には、条件に応じて使用できる補助金制度がいくつかあります。ここでは代表的な補助金制度を2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。



・既存住宅における断熱リフォーム推進事業

既存住宅における断熱リフォーム推進事業は、環境省による全国対象の補助事業です。高機能建材(断熱材・窓・ガラス)を用いた断熱リフォームが対象の「トータル断熱」と、高機能建材の窓を用いた断熱リフォームが対象の「居間だけ断熱」の2種類があります。


どちらも補助上限額は同じで、戸建ての場合は1住戸あたり120万円まで、集合住宅は15万円までが助成されます。


申請者は工事発注者で、契約や発注、着工の前に申請が必要になるため、補助金を使いたいことを業者に伝えた上で日程に余裕を持って計画しましょう。



・次世代省エネ建材の実証支援事業

次世代省エネ建材の実証支援事業は、経済産業省による全国対象の補助事業です。住宅の改修方法を3つの区分から選ぶことができます。


外壁などを改修する「外張り断熱」では、地域区分に応じて補助上限額が300〜400万円となっています。


室内側から断熱パネルや潜熱蓄熱建材などを用いて改修する「内張り断熱」は、補助上限額が戸建ての場合200万円、集合住宅の場合125万円です。


全ての開口部を窓や玄関ドアを用いて改修する「窓断熱」の場合は、補助上限額が150万円となっています。


申請者は工事発注者で、契約や発注、着工は交付決定日以降にしなければならないため、日程に余裕を持って計画をしましょう。


リフォーム工事の特性上、事前に丁寧な調査をしていても、解体してから初めてわかることもあります。あらゆる事態に臨機応変に対応する必要があるため、リフォーム工事は新築工事よりも難易度が高いとされています。


リフォームを成功させるためには、現地調査を担当するスタッフや施工する職人に十分な経験と技術力があるのかをきちんと見極めて施工業者を選定することが重要です。


京都市の株式会社美家は、新築だけでなくリフォーム工事の実績が豊富にあり、部分的なリフォームから大規模なリノベーションまで幅広く対応いたします。お客様のご要望を細かくヒアリングし、それぞれの現場に合わせて丁寧かつ高品質な施工が行えるのが強みです。


断熱リフォームはもちろん、住まいのことで気になることがありましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。